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歌野 晶午『密室殺人ゲーム2.0』読了


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内容(「BOOK」データベースより)
あの殺人ゲームが帰ってきた。ネット上で繰り広げられる奇妙な推理合戦。その凝りに凝った殺人トリックは全て、五人のゲーマーによって実際に行われたものだった。トリック重視の殺人、被害者なんて誰でもいい。名探偵でありながら殺人鬼でもある五人を襲う、驚愕の結末とは。第10回(2010年)本格ミステリ大賞受賞作、2010本格ミステリ★ベストテン第1位。

 

名探偵=殺人鬼。

こんな図式でチャットで5人が推理ゲームを展開。

前作よりも、よりリアルであることは確か。

ただ、この5名の正体が謎・・・

わかっているのは、殺人鬼で名探偵であること。

虚像と現実の世界観が非常に楽しい。

フィクションと頭でわかっていても・・・

現実に置き換えてしまう部分と

小説だからと割り切ってしまう部分。

この2つの感覚、イメージが

交互に頭の中で右往左往してしまう。

前作よりも衝撃は少ないけど、

感覚的な部分では刺激的なものがある。

現実と非現実を楽しめた。

この感覚が小説を読む楽しさだと思う。