沢村 凜『瞳の中の大河』読了
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内容(「BOOK」データベースより)
男は二度、女を撃った。女は一度、男の命を救い、一度、その命を奪おうとした。ふたりは同じ理想を追いながらも敵同士だったから…。悠久なる大河のほとり、野賊との内戦が続く国。理想に燃える若き軍人が伝説の野賊と出会った時、波乱に満ちた運命が幕を開ける。「平和をもたらす」。その正義を貫くためなら誓いを偽り、愛する人も傷つける男は、国を変えられるのか?日本が生んだ歴史大河ファンタジーの傑作。
一人のまっすぐな志、信念を持った軍人の
生涯を描いた作品。
内戦を終わらせ、平和を望む志が、
また、自分が自分であるために軍人として生きる。
信念、志は語らずとも
その真意は行動で示されている。
言葉で表すのではなく、
行動で現される男の信念に感服した。
一人の軍人とそれに絡む野賊との
駆け引き、戦いは、三国志、水滸伝などの
歴史小説を彷彿させるものがある。
漫画的にいうと、漢の生き様のような感じ。
読み応えはある作品だと思う。