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『一言の気配り』


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一宮市の石黒愛加さん(27)が、通勤の帰り道、
一宮駅から名鉄バスに乗った時の話。

自宅の最寄りのバス停で降りようとしたら、
運転手さんのアナウンスが聞こえました。

「後方から自転車が来ております。
 気をつけてお降りください」

そういえば以前、バスから降りようとした際、
スピードを出して走り抜けて行く自転車にぶつかりそうになり、
ヒヤッとしたことがある。それを思い出し、
その一言が心に響いてうれしくなったという。

また別の日の出来事。
バスに乗っていると、途中で50歳くらいの男性が
乗り込んで来た。空いている席はないかなと、
車内を見回していたが、結局、つり革につかまった。
バスが出発する時、アナウンスが流れた。

「危ないので、よろしければ座ってくださいね」と。

それを聞いて、男性は再び辺りをキョロキョロとした。
空席はあるが、一人で二人掛けの席に座っていたり、
隣の席に荷物を置いている乗客がいたため、
座ることができなかった。その時だった。

「お隣の席を空けてご協力いただけないでしょうか?」
と再び運転手さんの声が聞こえた。
今度は近くの人が荷物をずらし、座ることができた。

石黒さんは
「どちらの運転手さんのアナウンスも、
 安全に乗ってもらうための配慮なのでしょうが、
 その一言の気配りに心が温かくなりました」
と話す。さらに、
「銀行で接客の仕事をしています。
 運転手さんに習い、例えば雨や雪の日に
『お気をつけて』の一言を添えるような
 気配りを大切にしたいと思いました」
とも。

中日新聞掲載 2016年(平成28年)4月24日(日曜日)》

 

気を使うのでなく、気を配る。

人と接するときは大切にしたいですね。