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「すまんね」


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<心に響いた「たった一言」>
「すまんね」

<「たった一言エピソード」>
昭和一桁代にしては、体も大きく体力もあり声も大きくて、
60代までは仕事一筋の父でした。
50代になった私や弟に対しても父親風をいつまでも吹かして、
命令口調で話すのが時には煩わしいこともありました。

数年前から母が認知症を患い、施設でお世話していただくようになりました。
父や私たちも頻繁に母に会いに行っていました。
一人暮らしになった父でしたが、自分で家事もすべてこなし、
車の運転も年齢のわりに上手でした。

しかし、80代になり目が悪くなってきたので運転をやめ、
次第に足腰も弱くなってきました。

私が仕事の合間に一人暮らしの父の家に行き買い物や掃除をし、
母の施設へも連れて行くようになりました。
そんな時、初めて父から、「すまんね。」という言葉を
聞くようになり驚きました。

あんなに強気で人の世話にはならないというのが口癖でしたが、
寄る年波を感じたのでしょう。
私は口が達者過ぎる父に反発も覚えたことも多かったのですが、
その言葉を聞くようになってからは父に対して素直な態度を取ることができ、
実家へ行くのも楽しみになりました。