内藤 了『AID 猟奇犯罪捜査班・藤堂比奈子』読了
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内容(「BOOK」データベースより)
都内の霊園で、腐乱自殺死体が爆発するという事件が起こる。ネットにアップされていた死体の動画には、なぜか「周期ゼミ」というタイトルが付けられていた。それを皮切りに続々と発生する異常な自殺事件。捜査に乗り出した八王子西署の藤堂比奈子ら「猟奇犯罪捜査班」は、自殺志願者が集うサイトがあることを突き止める。その背後には「AID」という存在が関係しているらしいのだが…。新しいタイプの警察小説、第3弾!
人の死が与える影響は、
病死でも事故死でも自殺でも
生きている人に与える影響は大きい。
自殺する人は、自分が死んでも、
だれも悲しまないと思っているかもしれないが、
人って意外とつながっているもの。
この作品、自殺、自死の裏に、
人は寂しいがり、一人ではないはずなのに、
一人であると思ってしまう。
助けを求めれば、誰が助けてくれる。
声さえ出せば・・・・
そんな人の心の奥にある叫びを
明確に提示している作品。
読んでいて、裏の正体が・・・衝撃でした。
改めて命の重さを感じた読了感でした。