読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

広告
ひんやり&クール商品販売館

私の孫は195人


スポンサードリンク

f:id:mharada42:20160517204039j:plain

 

豊田市の寺田匡治さん(70)には、小学校四年と五年のお孫さんがいる。
寺田さんは、その二人が通っていた市立竜神こども園へ、
自宅で育てた花をプレゼントし続けている。

卒業式には舞台の上が、菜の花でいっぱいになる。
また、こども園の畑でジャガイモ、ダイコン、ニンジン、
などを園児たちと一緒に育てている。

ある春の日のこと、トマトやキュウリの苗を植えて一休みしていたら、
男の子が近づいてきた。

「寺田さん、ここに後ろ向きに腰かけて」という。
「なんだろう?」と思いつつ、言われる通りにした。
すると肩を叩いてくれるではないか。

驚いていると「寺田さん、あまり凝ってないね」と言う。
「なんで?」と聞くと「やわらかいから」と。
きっと、この子は家でおじいさん、
おばあさんの肩を叩いているんだろうなあ、と思った。
他にも何人もの子が叩いてくれる。

こんなことも。1人の女の子に、顔を近づけてジーと見つめられた。
そして「しわが多いねー」と一言。子供は正直だなあ、と感心してしまった。

またある日のこと。給食の時間になったので
「おじさん帰るね、バイバイ」と言うと、1人の女の子に呼び止められた。
「なにか忘れ物でもしたかな」と振り返ると
「おじさん、遊んでくれてありがとう」と言われた。

「遊んでもらっているのは私の方です。
 子供たちから元気をもらっています。
 どの子も個性豊かで笑顔がいっぱい。
 私が保育料を払って毎日通いたいくらいです。
 孫が百九十五人いるようで園に行けることに感謝しています」
と寺田さんは話す。

中日新聞掲載 2016年(平成28年)2月7日(日曜日)》

広告を非表示にする