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ギブ・アンド・ギブの時代


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ときおり、講演を頼まれます。

「演題はどうしましょうか」

と相談され、自分で決めさせていただけるときには、いつもこうお願いしています。

「ギブ・アンド・ギブの時代」

ギブ・アンド・テイクは昔からある言葉です。

でも、このギブ・アンド・ギブも、最近あちこちで耳にするようになってきました。

人に、与えて、それでも与えて、見返りを期待しない生き方こそが、結局は幸せになれる一番の近道なのです。

そうお話すると、あるとき、会場から反論がありました。

「それじゃあ、自分は死ぬまで損するだけだし、貧乏になってしまう」

と、たしかに、見返りを期待せずに善行を施すのは、難しいものがあります。

これからはギブ・アンド・ギブの時代ですよ、としゃべっている本人だって、なかなか実行できていません。

そんなとき、ダスキンの創業者である鈴木清一氏の言葉をお借りすることにしています。

《どんよくな人になるな》

ぬけ目なく、損をしないように

上手に立ち回る人がある。

ところが、反対に

自分が損だ、とわかっていても

上手に立ち回れない人もいる。

それぞれの人柄である。

ただ長い人生で、本当に損をしないのは

どちらであろうか?

すくなくとも、どんよくな人は

世間から好かれない人である。

鈴木氏は、「得な道と、損な道があったら、迷わず損な道を歩いてきた」とも言っています。

そして、損をするどころか、一代で大企業を育てあげました。

どうしても、人は目の前の利益に心を動かされてしまいます。

でも、見返りは、与えたその人から返ってくるとはかぎりません。

まったく予期せぬ方向から、突然やってきたりします。

それも、忘れていた頃に。

『元気がでてくる「いい話」』グラフ社